2010-07-23
WordBench 埼玉の勉強会に参加してきました
7月17日に行なわれた、WordBench 埼玉の勉強会に参加してきました。定員いっぱいの20人が参加。
今回は、主に下記2つのテーマで勉強会が行なわれました。
- 「新デフォルトテーマ TwentyTen を理解しよう」 加藤さん
- 「3.0から始めるWordPressのデータベース負荷分散」 大曲さん
自分自身がまだじっくりと 3.0 を触れていないので、以下はほぼ受け売りの内容になります。
間違いが誤解している箇所があれば教えてください。
「新デフォルトテーマ TwentyTen を理解しよう」 加藤さん
WordPress 3.0 からの新デフォルトテーマである Twenty Ten を触ってみて感じた注目ポイントを3つに絞って解説してくれました。
onecolumn-page.php
ページ専用のテンプレート。
Twenty Ten のデフォルト設定だと、メインカラムとサイドバーの2カラム表示ですが、このページだけ1カラムにしたい!という場合に簡単にサイドバーを外した1カラムページを作成することができるようになります。
使用方法は、ページの編集画面で、「ページ属性」→「テンプレート」で「One column, no sidebar」を選択するだけ。
このテンプレートの問題は、サイドバーがなくなったとしてもメインカラムの横幅が広がらないこと。
これは CSS で指定されているので、幅を広げたい場合は別途 CSS の修正が必要になります。
editor-style.css
ビジュアルエディターを実際の表示とほぼ同じようにするために読み込まれる CSS。
テーマの CSS をビジュアルエディター用 CSS に貼り付ける作業が若干面倒なようです。
これ以前でも TinyMCE で読み込む CSS を変更することでできましたが、アップデートで上書きされたりしたので、こちらの方法のほうが安全に見た目を変更することができそうです。
また、エディターを直接改造する方法よりもちゃんと表示されるようです(自分では未確認)。
loop.php
今までのデフォルトテーマで使われていた index.php に含まれていたループ部分を各条件ごとに切り分けたもの。
また、この中にある、get_template_part という関数が便利だそうです。
get_template_part(A[,B])
役割は、引数で指定した名前のテンプレートファイルを読み込む。
読み込むファイルの優先順位は以下の通り。
- 子テーマの「A-B.php」
- 子テーマの「A.php」
- 親テーマの「A-B.php」
- 親テーマの「A.php」
- 上記いずれもなければスルー
その他の方法でテンプレートファイルを読み込もうとした場合の問題点は以下。
- include (TEMPLATEPATH . ‘ファイル名’) を使用するとテーマをフレームワーク化した際に親テーマのファイルを見に行ってしまう
- STYLESHEETPATH を使用すれば親テーマを見に行くことはなくなるが、ファイルが存在しないとエラーを吐き出してしまう
- sidebar(‘B’) とすると、sidebar-B.php が存在しない場合 sidebar.php を読んでしまう
ということで、get_template_part をうまく使うことで、テーマ作りが楽になるかもしれません。
Twenty Ten は 3.0 の新機能が数多く詰め込まれているので、勉強用テーマとしてもいいテーマになっているとのことです。
当日使用されたスライドは slideshare で公開されています。
後半にフレームワーク化の説明もあります。
新デフォルトテーマ TwentyTen を理解しよう (slideshare)
Twenty Ten はテーマ内に非常に細かく解説が書かれています。
海外のものなので、中身は全部英語…。
ソースを考えながら英語も訳して、だと時間がかかってしまいます。
「3.0から始めるWordPressのデータベース負荷分散」 大曲さん
wp-include/wp-db.php やらなんやらをいじって…。すいません、途中から聞くの諦めてましたw
要は、データベースに書き込むときとデータベースから情報を取り出すときに違うサーバーを使うという話だったはず。
マルチサイトについての質疑応答
今回の予定には元々入っていませんでしたが、Shokun さんの質問についての回答から始まって、結構いろんな話が出ました。
shokun さんの質問というのは、「www あり」の URL をマルチ化すると、「サブドメイン.www.example.com」となってしまう、というものでしたが、これはベータ版のときに出ていたバグのようで、正式版では直っていたようです。
シングル使用の WordPress をまとめる際には、空の小サイトを作成し、最低限下記の5つのデータをインポートすれば大丈夫とのこと。
プラグイン等でいじっているところがあればもちろんそれもインポートしましょう。
- wp_postmeta
- wp_posts
- wp_terms
- wp_term_relationships
- wp_taxonomy
また、インポート時に作成者情報がリセットされるようなので、再設定が必要。
管理画面から変更ができるようですが、分かるなら MySQL を直接叩いたほうが早いそうです。
ということで、とても充実した勉強会でした。
分からないことが多々ありますが、ちょっとずつ消化していきたいと思います。
今月末は WordBench 横浜のイベントがあります。
こちらは相変わらず交流メインの飲み会です。