2015-05-07
書評: できるポケット HTML5&CSS3/2.1全事典
株式会社インプレス様より「できるポケット HTML5&CSS3/2.1全事典」を頂戴しました。
内容について
HTML5 の W3C 正式勧告に対応したリファレンス本で、HTML5 編と CSS3/2.1 編で構成されています。
順序を追った制作技術の紹介などではなく、タグやプロパティについての解説が辞書のように書かれているいます。
読み終わった感想
普段からよく使うものから、「これは知らなかったな」というものまで網羅されていました。
目次に簡単な説明文が書かれているので、気になったところを読み進めるような形でよいと思います。
順番に全部読み切るのは結構大変というのが正直な感想です(執筆や編集のほうが大変だったんだろうなと思いますが)。
序盤からコンテンツモデルについて書かれており、初学者にはキツいんじゃないかなと思いましたが、基礎知識の章でそれらに触れられているので、不明な箇所があればそちらを参照しながら読み進めるようになっています。
個人的には基礎知識を先に置いておいてもよいかなと思いました。
タグやプロパティの読み方がカタカナで振ってあるので、読み間違えることはないでしょう。
省略されている名称の場合には、省略前の読みが載っているので、タグ本来の意味と併せて確認できます。
p タグであれば、パラグラフと振ってあります。
これはとてもよいと思います。
ブラウザの対応状況が比較的最近のものに限定されているところは賛否両論かもしれません。
スマホサイトに限定してしまえば使えるものも結構多いので、ペラペラとめくりながら試してみるとよいと思います。具体的な対応状況を知りたかったら Can I use を参照すればいいですし。
こういったリファレンス本は、HTML を触り始めた10年以上前に購入して以来に読みましたが、当時よりも内容が複雑になっているなぁと。分厚さは変わらないのに、内容が濃いです。
今後もニーズに応じてこれらの仕様は増えたり変わったりしていくと思うので、日々少しずつ学んでいかねばならないなと思います。